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スマホで料理をおいしそうに撮影したい!自然光で上手に撮れるコツ

2020年7月31日

スマホで料理の写真を撮りたいんだけど、なかなか上手に撮れなくて…。
やっぱちゃんとしたカメラや照明がないと、撮れないのかなぁ…。

 

今回はこのような方に向けた記事です。

ピノくん
「光」で料理をテカらせる!
ピノくん
そうすれば照明を使わなくてもおいしそうに撮れるよ!

 

この記事でわかること。

撮影における光の重要性
自然光での撮影のしかた
鏡を使った光のつくり方

 

この記事の著者のプロフィール

・広告代理店アートディレククター
・キャリア15年目
・料理の撮影ディレクション経験豊富

 

ピノくん
ってか、なんでスマホでおいしそうに撮りたいと思ったの?
自分でもやってみれば、撮影ディレクションに活かるかなって思ったんだ!

 

実際の現場では、プロのカメラマンが撮影します。

しかし、自身でも撮影してみることで、シズル表現や撮影ディレクションのスキルアップに繋がります。

 

今回の内容は「広告デザイナー・ディレクター向け」に書いていますが、シズル写真を極めたい方飯テロ画像をSNSにアップしたい方にも役にたちますよ。

 

 

 

スマホで撮影「自然光」の重要性

さっき、撮影は「光」が重要って言ったけど…。
まずはアングルから決めるんじゃないの?

 

アングルとはカメラでモノを写す角度のこと。

「どんな料理なのか、どんな食材が使われているか」といった情報を伝えるために様々なアングルで撮影します。

例えば、ボリューミーなハンバーガーは真横から、トッピングが芸術的なパンケーキは真上からのアングルを選ぶといった感じです。

メニュー表やチラシなどの広告物で、ほかの料理と掲載する場合、角度を揃える必要がある場合はアングルを先に決めて撮影します。

 

ピノくん
でも、今回はシズル写真!

ピノくん
おいしそう!食べたい!って食欲を刺激させるのが目的だからね!

 

ピノくん
そのために重要なのが「光」
「光」って
…明るく撮影すること?

 

ピノくん
ちがうちがう。 光を使って立体感を出すってことだよ。

 

光で「立体感を出す」とはどういうことか?

この記事のために実際のスマホで撮影をしたので、それを元に解説したいと思います。

【 撮影条件 】
※撮影機種は iphoneSE、照明機材は持ってないので自然光のみでの撮影撮影時刻は14時頃。天気は雨だったので太陽光はほぼナシでした。

 

 

 

自然光を当てずに撮影


 ※ iphoneSE で撮影

この写真は、自然光の当たらない部屋の隅っこで撮影し、「photoshop」という画像編集ソフトで明るさのみ調整したものです。

 

なんかモヤーってしてるよね…
ピノくん
うん。おいしそうというより、幸せな感じゃないよね。

 

光を当てないと明暗のメリハリがないため、どこに「シズル」があるかだけでなく、何の食材を使っているかも分かりにくいです。

 

 

 

自然光を当てた撮影


※ iphoneSE で撮影

こちらは、自然光の当たる窓際で撮影し、photoshopで明るさのみ調整しました。

トマトやレタス、反射しにくいカボチャにまで光が当たってひとつひとつの食材が際立っているのが分かります。

 

パッと明るくなったね。
ピノくん
光を反射させて明暗をつけると、立体的に見えるんだよ。

 

この撮影では、サラダのマリネ感を出したかったのでドレッシングの反射がキレイに映るように意識しました。

シズル写真はあくまでも「食べたい欲を刺激」させなければならないので、アングルよりも「ベストな光の反射」をまずは探すようにしましょう。

 

 

 

自然光を使った撮影方法

光を反射を狙うことは分かったんだけど…。
コツってあるの?

 

ピノくん
光の当て方は、2つの点にこだわったんだ。
ピノくん
1つは、どこを狙うか。
2つめは、どこから当てるか。

 

料理や撮影する環境によって、光の感じは変わりますが、この2つのポイントを意識すると上手に撮れるようになります。

 

 

 

どこを狙うか


※ iphoneSE で撮影

ピノくん
サラダの撮影は、ここら辺に光が当たるように意識したんだ。
なんで?
ピノくん
カボチャの質感を出したかったからなんだよ。

 

食材には反射しやすいもの反射しにくいものがあります。

トマトやレタスのように表面がツルツルした食材は反射しやすく、表面がザラザラしたカボチャは光が反射しにくいです。

 

ピノくん
カボチャは光があたらないと質感がでないからね。
ピノくん
だからドレッシングをかけて光が当たるように工夫したんだよ。

 

光はやみくもに全体に当てるのではなく、

料理のどの部分を主張したいか
どんな質感を表現したいか

を決めて、そこに光が当たるよう意識してみましょう。

 

ピノくん
他の料理も撮ってみたよ!


※ iphoneSE で撮影

このパスタは自分の部屋の窓際に置き、自然光で撮影したものです。

一番主張したい「エビのプリッと感」に狙いを決めて、お皿を回したりアングルを変えたりして、エビにいい感じの光が当たるように撮影しました。

 

 


※ iphoneSE で撮影

これは焼肉屋さんで撮ったお肉。夜だったので、店内の明かりのみで撮影しました。

サラダやパスタと違って、お肉は反射しにくい食材ですが、上質なお肉のしっとり感が出る光のポイントを探して、撮影しました。

 

 


※ iphoneSE で撮影

これはカフェで、店内の明かりのみで撮影したものです。

きめ細やかな質感を表現したいと思い、横アングルで撮ってたんですが、光が反射しなかったので上からのアングルに変更。

結果、表面に光が当たり、質感を出す事ができました。

 

 

 

どこから光を当てるか

ピノくん
今回のサラダ撮影は、下の図のように、左奥から光が当たるようにしたんだ。

 

 

どうして左奥からの光なの?
ピノくん
理由はシンプルさ。
奥から光をあてると、手前に影が落ちる。

 

ピノくん
そうすることで、
立体感が出やすくなるんだよ。

 

プロカメラマンの撮影現場でも、被写体の真後ろと左側に照明機材を置いて撮影します。
真後ろの照明は基本固定しつつ、左側にある照明機材を動かして調整するといった感じです。

 

ピノくん
逆に前からの光だと、真正面から光を受けちゃって、全体的にのっぺりした感じになっちゃうんだ。
ピノくん
あと、自分の影がうつっちゃうしね…。

 

なるほど、じゃあ左奥の「左」ってのは?

 

ピノくん
ぶっちゃけた話、左からでも右からでもいいんだ。
え?そうなの?

 

ピノくん
そこは「料理の盛り付け」によるからね。

 

ピノくん
ただ、左側からの光の方が、写真として見やすいのは確かなんだ。

 

えー?なんでなんで?
ピノくん
人の目は、無意識に左から右に流れてるからなんだ。

 

あなたが今読んでるこの記事は左から右に文字が流れています。

スマホ画面にある「アプリのアイコン」も左上から右下へと順々に配置されるし、twitterも左にアイコンが配置されて右に文章が流れます。

 

ピノくん
広告も折込チラシもホームページも、左側に視線がいくように作られているんだよ。

 

人間の視線は左から右に流れるようにできているので、撮影する場合も、左側から光を入れるほうが違和感なくシズルを伝えやすいといった理由なんです。

 

 

鏡で自然光をサポートする

光が少し足りない。ここに光がほしい。

 

ピノくん
そんなときは鏡を使うと便利だよ。

 

鏡を使うときは下の図のように、光を反射させて被写体の暗い部分を照らすといったイメージです。

 

ピノくん
鏡で反射した光を友達に向けて遊ばなかった?
うん。やったやった(笑)

 

ピノくん
まさにそんな感じで、狙いたい場所にピンポイントで光を当てればいいんだよ。

 

ピノくん
丸で囲んだとこ、光ってるの分かる?
うん。分かる分かる。

 

鏡で光をプラスすれば、料理がグッと立体的になってシズル感がさらにアップします。

逆に光が強すぎる場合は、白い紙を使えば、光を抑えることができます。

 

 

まとめ

ピノくん
スマホでおいしそうに撮影するコツ、分かったかな?
うん。光がとても重要って事が分かったよ。

 

この記事のまとめ

・光の反射で立体感を出す
・ポイントを絞って光を当てる
・どんな質感を表現するか決める
・理想は左奥からの光
・光を足すときは鏡を使おう

 

ピノくん
光を制すものはシズルを制す!って言われるくらい光は大切だよ。

 

これから、ご飯を食べるとき毎回は撮るクセをつけるようにしてみるよ。
ピノくん
そうだね。いろいろ撮ってみる事で、その料理のシズルがどこかも見つけやすくなるからね。

 

正しいシズル表現について知りたい方は、こちらも合わせて読んでみてください。

 

 

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最後までありがとうございました。

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  • この記事を書いた人

はらぺこピノ

チーズケーキが大好きすぎてお取り寄せしているチーズケーキブロガー 。お取り寄せの他に東京のチーズケーキ、コンビニやカフェなど気になるチーズケーキを一心不乱に紹介しています。