料理広告は配色ひとつで印象が変わります。
「タイトルはピンクがいいかなぁ…」
「アイコンはブルーがいいかなぁ…」
と、時間をかけて作ったものの、なんだかしっくりこない…。
あなたもそういった経験ありませんか?
この記事でわかる事
おいしそうな色の選び方が分かる
配色の説明のしかたが分かる
配色のインプット方法が分かる
この記事の著者のプロフィール
・広告代理店アートディレクター
・撮影ディレクションもします
・イラレ、フォトショ使用
・食品広告に携わって15年目突入
・流通、外食チェーンの広告を制作
おいしそうな色の選び方
肉類、サラダ、麺類、パスタ、デザートなど、料理はたくさんありますが、大きく「温かいか、冷たいか」の2つに分かれます。
この2つのおいしそうな色、マズそうな色をそれぞれ知っておけば、色の選択肢を減らす事ができて、作業効率もグッとあがります。
温かい料理の場合
オムライスなどの熱のある料理は、赤、黄色、黄緑、茶色などの暖色系を選びます。
M(マゼンタ)・Y(イエロー)を中心とした配色がベストだよ。
赤、黄色は熱を感じる色、茶色、黄緑はぬくもりを感じる色と意識しておくといいです。
このように食欲がなくなる寒色系はおすすめしませんが、
・予告○月○日より!
・もうすぐ締め切り!
・○時までのタイムサービス
など、「おいしさとは全く関係ない情報」を伝える時に、使用したほうがいい場合もあります。
冷たい料理の場合
アイスなどの熱のない料理は、寒色系でまとめます。
特にアイスの場合はパステル調にしてあげることで、優しく爽やかな雰囲気になります。
視認性とは、パッと見ただけで内容が分かること。
つまり売り場で、他社商品と並んでも目立つようにと意識してデザインしたものなので、おいしさとはまた別のベクトルになります。
説明できる配色にしよう
連想できる単語を書き出す
・ケチャップと卵の黄色と赤を使おう。
・サラダが合うからグリーンもいいかも。
・ランチだから優しいトーンにしよう。
そうする事によって「なぜこの色を選んだか」の理由に具体性が生まれ、説明に信憑性が増します。
ありえない色の説明も想定する
連想できる単語を抽出することで、ベストな色に辿りつくことができると同時に、ありえない色の理由も知る事ができます。
・ケチャップと卵の赤と黄を使おう。
→ 青や紫はオムライスにないからNG。
・サラダのグリーンも合うかも。
→ 濃い茶色は重い印象になるからNG。
・ランチの優しいトーンにしよう。
→ 重く暗い色合いは夜っぽいからNG。
ありえない色の理由も知っておけば、
「このオムライス、青い文字でかっこよくしてもらえませんか?」
とクライアントから無茶振りされても、おすすめしない理由の説明ができます。
配色をインプットをしよう
雑誌、駅貼り広告、飲食店のポスター、テレビCMなど、あなたの周りには、たくさん参考になるものが転がっています。
「なんで?」の理由を探す
気になる広告を見つけた時は「すごいな〜」ではなく「なんですごいんだろ?」という理由を探すようにしましょう。
・なぜこの配色なのか
・ターゲットはどこか
・どんな説明をしたんだろう
もちろん、その広告に携わった人にしか分からないので正解を求める必要はありません。
「自分ならこうする。」を探す
「なぜ?」を探したあとは、自分なりの改善策を導き出すようにしましょう。
・自分ならこんな配色にしてみる
・あえてターゲットを変えてみる
・自分でも説明をしてみる
脳内シュミレーションすることで、突然の発注にも対応できるスピード力と、説明を求められた時のプレゼン力がアップすることができます。
まとめ
配色に迷わないためのポイントまとめ。
・おいしい色まずい色を理解する
・配色の理由を説明できるようにする
・連想ゲームで単語を書き出す
・普段から訓練してインプットする
一番下にある【コメントを書き込む】に感想や意見をいただけると、今後の記事クオリティアップやモチベーションに繋がります。
最後までありがとうございました。