「くず餅なんてどれも一緒でしょ。」
と言ったこと。
謝罪をさせていただきます。
キライではないんです。むしろ好きなんです。
でもくず餅ってどれも見た目一緒だし、きな粉と黒蜜をかけるから、結局おなじ味になるじゃん。
と思っていました。
そう、「船橋屋のくず餅」を食べるまでは。
私は甘いものが大好きで、和も洋もどちらもオッケーな「スイーツ男子」
最近「わらび餅」が流行ってるからと、ネットでポチポチしていたんですが、なぜか辿り着いたのが船橋屋のくず餅。
「くず餅もおいしそうだから注文してみよっかな〜。」
と、軽い気持ちでポチったのがきっかけでした。
今回は、実際にお取り寄せして、食べた感想などをまとめた記事です。
「船橋屋のくず餅って、有名だけど実際どうなの?」
と、気になっている方には非常に参考になると思います。
元祖くず餅の「船橋屋」
まず、船橋屋について簡単に紹介します。
船橋屋は1805年、江戸時代、十一代将軍徳川家斉のころ創業。
215年の歴史を持つキングオブ老舗です。
初代の出身地が、千葉県の船橋市だったことから、その地名をとって名付けられた船橋屋。
亀戸天神の参拝客に「憩いの場」を提供するために、
お湯で練った小麦粉をせいろで蒸して、黒蜜きな粉をかけた餅を振る舞ったことが「くず餅」のはじまりです。
長い歴史の中で、おいしさの評判がどんどん広がり、「くず餅といったら船橋屋!」といった感じで、江戸の名物のひとつになりました。
今では「くず餅」でネット検索をすると、だいたいトップに表示され、
くず餅ランキングでは、上位を独占するほど。
店舗数も増え続け、東京・千葉・埼玉・神奈川の百貨店や駅ナカ、高速道路のサービスエリアにまで出店しています。
もちろん、オンラインショップでのお取り寄せもできるんですよ。
船橋屋のくず餅をお取り寄せ
では食レポを始めます。
今回注文したのは、
元祖くず餅(小箱1〜1.5人名様用)
24切れ 790円(税込)
215年の歴史を感じる、老舗感ある上質な紙に包装されていて、船橋屋の歴史や商品が掲載された小冊子もついています。
オープン!
フタを開けて真っ先に思ったのが、きな粉の香りがすごいという事。
付属されていた小冊子には「きな粉」の説明が書いてありました。
香り高い「きな粉」は、厳選された大豆を強めに焙煎しています。大豆は栄養の宝庫といわれ、繊維・タンパク質・ビタミンを多く含みます。
引用:https://www.funabashiya.co.jp/products/policy01.php
まだ袋もあけてないのに、「きな粉」の良い香りがして、思わずテンションがあがりました(笑)
箱の中には、くず餅(生)・黒蜜・きな粉が入っています。
くず餅は、あらかじめカットされていました。切る手間が省けてラクですね。
1〜1.5人前と表記されていましたが、
24切あるので、ふたりで12切ずつ食べるのがちょうど良いと思います。
これがくず餅です。
黒蜜、きな粉をかける前に、まずはそのまま食べてみました。
「うん、あまり味がしない…。」
そりゃそうですよね(笑)
しかし、食感はしっかりしていながらも、ほどよい弾力があります。
「今作ったばかり?」
と思うくらいツヤツヤでぷるぷるなのが印象的でした。
それではいざ実食!
くず餅を並べて、
最初にきな粉、次に黒蜜の順番でかけます。
写真では伝わりにくかもしれませんが、きな粉の色がとても濃いです。香りが高いから色も濃いのかなと思いました。
そして黒蜜。かける前に直接舐めてみたのですが、雑味がなくピュアな甘さ。
黒蜜についての説明もありました。
沖縄県産の黒糖をベースに数種類の糖を独自にブレンドした船橋屋秘伝の味です。黒糖はサトウキビのしぼり汁を煮詰めたもので、カルシウムやカリウムなどのミネラルやいくつものビタミンを豊富に含んでいます。
引用:https://www.funabashiya.co.jp/products/policy01.php
香り高いきな粉、雑味のない甘みの黒糖、そしてほどよい弾力の餅。
三位一体となった「究極のくず餅」をワクワクしながら口に運びました。
………あれ?
くず餅ってこんなにおいしいものだっけ?
これが率直な感想です。
純粋に、これまで食べたものとは、ひと味もふた味もレベルが違いました。
食感もモチモチで弾力があり、また甘みのバランス良くすごくおいしかったです。
今まで「くず餅なんてどれも一緒でしょ」と思ってたけど、
あっさり手のひらを返させていただきます。
「船橋屋のくず餅はレベルが違ってた!」
本当においしゅうございました。
くず餅は発酵食品
くず餅って、実は発酵食品だったんです!
くず餅の品質を支える重要な要素は、お餅の適度なやわらかさとしなやかな歯ざわりです。それを引き出すうえで欠かせないのが発酵です。厳選した小麦粉のデンプン質を仕込み水で練り450日もの間じっくり熟成します。
引用:https://www.funabashiya.co.jp/products/policy01.php
発酵食品といえば、納豆・ヨーグルト・漬物・キムチが想像つくと思いますが、
くず餅は、和菓子で唯一の発酵食品!
江戸時代からの長い歴史をもつ船橋屋では、創業から215年もの間、「くず餅乳酸菌」を発酵樽で熟成を繰り返してきました。
無添加・カロリー控えめ・グルテン未含有
と身体に優しい成分ばかり。
「和菓子だから…」と、罪悪感を感じる事はありません。
むしろ身体の調子を良くするために「くず餅」を食べるべきだと思います。
保存方法・消費期限について
船橋屋の「くず餅」の消費期限は
たった2日!
「なまもの」ですからね。到着したその日のうちに食べる事をおすすめします。
保存方法は常温保存がベストとのこと。
「なまもの」だからといつて冷蔵庫で長時間の保管は、逆に硬くなってしまい風味が損なってしまうという事でおすすめしていないそうです。
最後に
現在では、いろいろなスイーツが次から次へと登場して、ブームの終息とともにフェードアウトしていきます。
215年の歴史を持つ船橋屋は、そんな時代の変化にも流されず、くず餅のおいしさに磨きをかけてきました。
おいしいものを口にしたとき、自然とこぼれる笑顔はいつの時代も一緒。
それを大切にしているからお客様に支持されていると八代目の当主は語っています。
お取り寄せした箱の中には、
「どうぞご自愛ください」とメッセージが書かれた紙とマスクが入っていました。
お客様を大切にする気持ちが、おいしさ以外の部分にも垣間見れて、すっかり船橋屋のファンになってしまいました(笑)
今回はお取り寄せ用で購入したけど、ギフトにも最適だと思います。
レベルの違う「船橋屋のくず餅」
ぜひ体験してみてください。