このようなお悩みの方に向けた記事です。
この記事で分かること。
撮影現場は予想外だらけ!
迷う時間を減らすための準備とは?
感情的になるのは時間のムダ
撮影ディレクターは「サッカーでいう司令塔」みたいなもの。あなたの指示でスタッフは動き、オッケーの声で次へと進みます。
司令塔のあなたは、写真のクオリティはもちろんだけど、時間内に撮影を終わらせることも意識しなくてはなりません。
現場を指揮するあなたが「迷ってばかり」だと、撮影は進まず、時間だけが無情にも進んでいきます。
この著者の簡単なプロフィール
・広告代理店アートディレクター
・食品広告に携わって15年目
・撮影ディレクションの経験豊富
撮影現場は予想外だらけ
1、食材が時間通りに到着しない
撮影では、当日のタイムスケジュールを作成し、スタッフと事前に内容を共有します。
午前に撮影するもの。午後に撮影するもの。どの順番で撮影し、どんな準備が必要か。
それに合わせて段取りを組み、準備します。
考えても時間の無駄だと思い、出来る撮影から始めるタイムスケジュールに切り替えました。
2、想定した表現ができない
本頼は、撮影前日までにどんな料理かを見て、できる表現、できない表現をチェックしたうえで本番に挑みます。
料理名だけだと、正直どう表現すればいいか分からず、結果「現場で判断しよう!」という事になります。
このあと具体的にお話しますが、想定していた表現ができなくなる場合もよくあります。
3、突然、追加撮影を依頼される
「せっかく撮影してるのなら、ついでに撮ってもらおう」と、予定にない撮影を依頼されるケースも多々あります。
突然、予定にないものを依頼された場合は、スマホでひたすら画像検索をして、ベストな撮影方法を探して対応しました。
予想外を想定した準備をする
冒頭でも触れましたが、撮影は時間との戦いです。
突然やってくる災害に備えるように、撮影でも事前準備をしておけば、被害を最小限におさえることができます。
ここでは、予想外の事態でもスピーディに対応するため、どのような事前準備をすればよいかお伝えします。
撮影道具は多めに準備
お皿や小道具、テーブルクロスなどの撮影道具は多めに準備しましょう。
ことわざにもあるように、備えておけばなんとかなります。
テーブルクロスも、小さくて足りないより大きい方が、あとの事を考えると楽です。
椅子・テーブルクロス・食器・スタッフの私物などなど…。
困った時に使えるものはないか、撮影現場を隅々まで観察するクセをつけておくと、瞬時に対応する事ができます。
食材が足りなくなった、新たな食材が必要になった。
そういう事態も想定して、近隣にどんなお店があるか。事前に確認しておきましょう。
グーグルマップで確認するでもいいですが、距離感や、かかる時間を把握するためにも、実際に歩いてまわった方が確実です。
表現ストックは多めに準備
撮影現場では、想定した表現が実際にできない場合もあると、前の章でお話しました。
そんな時のために表現のストックを多めに準備しておく事が大切です。
予定通り撮影するものは「このような表現にします」と明確に伝えるために、紙にプリントして、常に見える場所に置いておきます。
スマホは、もしものための撮影表現を保管する時に使うと良いです。
ひとつの表現にこだわらず、様々なバリエーションをストックする事で、いざという時に役にたちます。
シズル表現の探し方は別の記事でも詳しく紹介しています。
予想外でのNGな対応
時間内に撮影を終わらせるには、迷ってる時間を少しでも減らすといった内容をお話をしました。
しかし、どんなに準備をしたところで、対応しきれない事だってあります。
ここでは予想外な展開に対応しきれなくなった場合の、やってはいけないNGな行動をお伝えします。
キレない
これ大事です。
撮影に限った事ではないけど、キレるという行為は、自分だけスッキリするかもしれませんが、一瞬にして場の空気を悪くします。
キレて怒鳴っても、時間が無駄になるだけだし、なにも良い事がありません。
もし、カッとなってしまった場合は、
休憩をいれ、一旦その場を離れて、心を落ち着かせるようにしましょう。
スタッフを疲弊させない
予想外なことで撮影がストップしてしまうと、スタッフも疲弊してしまいます。
「あーあ、帰りが遅くなっちゃうな。」
「あとはテキトーにやろうよ。」
愚痴も増えがちになります。たとえ心の中で思ったとしても口に出すのは辞めましょう。
あなたが思う事は、少なからずスタッフも同じように思っています。
そういう時は、気持ちを切り替えて、
スタッフと一緒に最善の方法を話し合って士気を高めるようにしましょう。
まとめ
この記事のまとめです。
・予想外はあるものだと思い込む
・できない表現も想定しておく
・小物や皿などの準備は多めに
・表現のストックは多めに準備
・感情的にならない
どんな予想外でも柔軟に冷静な対応ができれば、撮影ディレクションのスキルもアップし、周りからの信頼も厚くなります。
ぜひ明日からでも、実践してみましょう。
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最後までありがとうございました。