「最近はこってり系のラーメンしかないよね。」
「たまには昔懐かしの醤油ラーメンが食べたなぁ。」
今回は、このような方に向けた内容です。
いきなりですが
「釜石ラーメン」ってご存知ですか?
そうです!岩手県釜石市のラーメンです!
…といってもよく分からないですよね。
岩手県の「麺料理」といったら、じゃじゃ麺・冷麺・わんこそばですが、ここ数年前からじわじわ注目されているのが、今回ご紹介する釜石ラーメン。
家系やジロー系、豚骨系のこってりラーメンとは正反対の、
昔ながらのあっさり醤油系ラーメン
琥珀色の透き通ったスープに極細ちぢれ麺。
「昔ながら」という表現は、釜石ラーメンのためにある。といっても過言ではないくらいシンプルなラーメンなんですよ。
実は私が産まれたのは、岩手県釜石市。
今回は元・地元民の視点から釜石ラーメンの魅力をお伝えしていきたいと思います。
釜石ラーメン発祥の岩手県釜石市とは?
<引用>https://en-trance.jp/tourism
釜石市は岩手県の沿岸部に位置する、ギザギザした地形(リアス式海岸)にある小さな港町。
漁業が盛んなのはもちろんの事、「鉄のまち」としても有名なんですよ。
なかでも、
2019年ラグビーワールドカップの開催地に選ばれた事は記憶に新しいかと思います。
2019年のラグビーW杯では2試合を予定していたけど、土砂災害の影響で、残念ながら1試合が中止になってしまいました。しかし「震災復興への第一歩」として県を挙げて盛り上がり、その光景は世界中から注目されていました。
昔ながらの味「釜石ラーメン」
<引用>http://kamaishi-kankou.sakura.ne.jp/wp/ramen
釜石ラーメンの特徴は、
透き通った琥珀色スープ & 極細ちぢれ麺。
今はラーメン文化もどんどん進化していき、家系やらジロー系やら魚介系やら豚骨系…、たくさんのラーメンが日本中にあります。
いろんな味はあるとはいえ、街で見かけるラーメン店のほとんどが濃厚系だと思いませんか?
釜石ラーメンは「あっさり系」の中でも、頂点に君臨してもいいんじゃないかと思えるほど唯一無二のあっさり系なんです。
釜石ラーメンの歴史
昭和30年代頃、店の周辺には製鉄所の社宅が多く、給料日には出前も多く、当時一杯30〜50円のラーメンを家族みんなで食べるのが贅沢な楽しみだった。製鉄所が栄えることが釜石のラーメン文化の発展に寄与してきたと言ってもよい。
さらに古くから漁港が栄え、多少せっかちだが羽振りの良い漁師たちが闊歩しいた繁華街では、この「待たせないラーメン」が知らず知らずのうちに浸透していったという説を唱える人もいるようだ。
漁業と製鉄所で働く「せっかちさん」を、待たせる事なく、手早く食べられるようにと、茹で時間の短い極細麺と、醤油ベースのあっさりスープにしたという訳です。
実は「釜石ラーメン」は昔からあったんだけど、あまり注目されていませんでした。
・東日本震災
・NHKドラマ「あまちゃん」
・大谷翔平
・ラグビーW杯2019
しかしここ数年間で、岩手県がいろいろ注目されたおかげで、釜石ラーメンも注目されるようになったというわけです。
釜石市でしか食べられない!
〈出典>https://en-trance.jp/oishii/rarmenmichinoeki
残念ながら、釜石ラーメンは釜石市でしか食べる事ができません。
他の有名ラーメン屋のように分家があって全国各地で食べられるわけではありません。
たまに「ラーメン展」のような物産展に出店する事はありますが、基本は釜石市内でしか食べる事ができない貴重なラーメンなんです。
じゃあ、釜石まで食べに行こう!
ってなりますが、あらかじめ言っておきます。
元・地元民が言うんですからこれは本当です。
【新幹線の場合】
東北新幹線「新花巻駅」からJR釜石線で約2時間
東北新幹線「盛岡駅」から快速はまゆりで約2時間
【飛行機の場合】
いわて花巻空港からバス電車を乗り継いで約2時間半
そう、岩手県は広いんです。
まとめ
もはや国民食となっている日本のラーメン。
それぞれの土地で伝統を受け継ぎながら、進化を遂げています。
釜石ラーメンも「昔ながら」のあっさり醤油系の味ラーメンをずっと守り続けています。
・昔ながらのあっさりラーメンが食べたい。
・呑んだ〆に軽めのラーメンが食べたな。
そんな方には「釜石ラーメン」が間違いないと思います。
ぜひ一度食べに行ってみてはいかがでしょうか?
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