デザイナー必読【シズル感】写真とコピーで食の魅力を伝えるコツ

広告制作
新米デザイナー
新米デザイナー

シズルの事がイマイチ分からなくて…。詳しく知りたいです。

 

ピノくん
ピノくん

シズルは食の広告にはかかせないキーワードなんだよ。

ピノくん
ピノくん

広告の世界では頻繁にに飛び交う言葉なので、今のうちに覚えておいた方がいいね!

 

 

こんな方に読んでほしい!
・シズルがよく分からない…
・紙媒体のシズル表現に迷っている
・コピーライティングの伝え方

 

あなたもクライアントとの打ち合わせの時、言われた事ありませんか?

 

クライアント
クライアント

このステーキ、

もっとシズル出せませんか?

クライアント
クライアント

シズル感あるコピーがほしいですね。

 

新米デザイナー
新米デザイナー

シズルって言われても具体的にどうすればいいか分からないんだよなぁ…(泣)

 

こんな時、シズルの本質を分かっていないと、要望に応えることができません。

 

今回は、

・シズルってそもそも何?
・写真とコピーでシズル感を出すコツ

 

ピノくん
ピノくん

これらの内容を、分かりやすく解説していくね!

新米デザイナー
新米デザイナー

よろしくお願いします!

 

この著者の簡単なプロフィール

・広告代理店アートディレククター
・チラシ制作歴15年以上
・大型スーパーの食品チラシ担当

 

 

 

シズルとは?

ピノくん
ピノくん

質問だけど、「シズル」ってなんだと思う?

新米デザイナー
新米デザイナー

「おいしいそうな写真」……じゃないの?

ピノくん
ピノくん

うーん、間違っていないんだけど、答えとしては具体性が足りないかなー。

 

シズル(sizzle)とは、揚げ物や肉が焼ける際の「ジュージュー」と音をたてる意味の英語で、そこから転じて、消費者の感覚を刺激して食欲や購買意欲を喚起する手法を意味する語になりました。また、最近では瑞々しさや新鮮さ、その商品の魅力やセールスポイントなど幅広い意味で使われています。
引用:マーケターのよりどころ「ferret」

 

ピノくん
ピノくん

つまり消費者の「おいしそう!食べてみたい!」という食欲に訴えかけて、

ピノくん
ピノくん

「購入しよう!」といった行動に繋げるための広告表現なんだよ。

 

あなたのつくる「シズル表現」で、

購買欲を刺激し、購入というゴールに辿りつかせる事ができたら任務完了ってわけです。

 

新米デザイナー
新米デザイナー

だた「おいしそう」ってわけじゃダメなのかぁ。

ピノくん
ピノくん

広告は購入してもらうのが目的だからね。

ピノくん
ピノくん

ゴールを意識して「シズル表現」をする事が大切なんだ。

 

 

 

 

シズルを写真で伝えるコツ

ピノくん
ピノくん

では、どうやって食欲に訴えればよいか、説明していくね。

新米デザイナー
新米デザイナー

よろしくお願いします。

五感に訴えかける

ピノくん
ピノくん

「食欲を刺激する」というのは、人の五感を刺激することなんだ。

新米デザイナー
新米デザイナー

視覚・嗅覚・味覚・聴覚・触覚ってこと?

ピノくん
ピノくん

そうだよ。「料理は五感で楽しむ」っていうくらいだからね。

 

・視覚
(肉厚のステーキ、カラフルなサラダ)
・嗅覚
(甘い香り、カレーの匂い)
・味覚
(甘い、辛い、痺れる、すっぱい)
・聴覚
(焼肉のジュージュー、炭酸のシュワシュワ)
・触覚
(もっちり、パリパリ、ほくほく)

 

新米デザイナー
新米デザイナー

でも僕が担当している広告は「紙の媒体」だから、音や香りなんて出せないよ。

新米デザイナー
新米デザイナー

シズルは音が出る「動画広告」の方が有利なんじゃないの?

 

ピノくん
ピノくん

確かに紙の広告で勝負できるのは「視覚」のみ…。

ピノくん
ピノくん

肉を焼く音がなければ、脂の焦げる匂いもしてこないのは事実だね。

 

新米デザイナー
新米デザイナー

つまり、五感に訴える事ができないって事?

ピノくん
ピノくん

いやいや大丈夫だよ!

新米デザイナー
新米デザイナー

え?

 

ピノくん
ピノくん

視覚のみでも、ちゃんと五感を刺激させる事ができるから大丈夫さ!

 

新米デザイナー
新米デザイナー

どういう事?

 

視覚は「味の記憶を呼び戻す」

ピノくん
ピノくん

人間って、過去に食べた時のことを無意識に記憶しているものなんだよ。

 

例えば、

・初めて飲んだタピオカのもちもち感
・石焼ビビンバの「おこげ」の食感

 

ピノくん
ピノくん

食べた記憶なので、味以外に、匂い、食感も無意識に覚えているんだ。

新米デザイナー
新米デザイナー

確かに。特に初めて食べた時の事は鮮明に覚えているなぁ。

 

ピノくん
ピノくん

さっき「視覚でしか伝える事ができない」といったけど、

ピノくん
ピノくん

視覚を通じて、その人の「食べた記憶」を戻すことができる。

 

ピノくん
ピノくん

そのためにも

シズルという「きっかけ」が必要なんだ。

 

新米デザイナー
新米デザイナー

食べた時の記憶を戻す?

超魔術的な感じがするなぁ。

 

 

ピノくん
ピノくん

しかも、臨場感のあるビジュアルを使うことで、味の記憶を「より鮮明」に戻す事ができるんだよ。

新米デザイナー
新米デザイナー

臨場感のあるビジュアル…なんだかちょっと難しくなってきた…

 

臨場感とは、
まるでその場にいるかのような事。

超高画質のテレビで観るスポーツ中継のように、あたかもその場にいる雰囲気を味わうといった感じのことです。

 

ピノくん
ピノくん

生のスポーツ観戦ってテンションがあがるよね。

新米デザイナー
新米デザイナー

うん。めっちゃハイテンションになって熱狂しちゃうよ。

 

ピノくん
ピノくん

食べ物でも、めっちゃテンションがあがる瞬間あるでしょ。

パパ
パパ

うん。あるある。

 

あなたが食べ物でテンションがあがる瞬間ってどんな時ですか?

・焼肉屋で肉をひっくり返す瞬間
・唐揚げが揚がった瞬間
・よせ鍋のフタを開ける瞬間
・ピザのチーズがのびる瞬間
・パンケーキを切る瞬間

などなど。

イメージするだけで思わずヨダレが出そうになり、「ああ食べたい…」ってなりませんか?

 

新米デザイナー
新米デザイナー

うん、お腹がすいてきた…。

ピノくん
ピノくん

このテンションあがる瞬間が、臨場感なんだよ。

 

全ての料理には臨場感ある瞬間が存在します。

その瞬間を伝えることで、味の記憶を鮮明に呼び戻すことができるということを知っておきましょう。

 

 

 

シズルはひとつに絞る

ピノくん
ピノくん

臨場感あるビジュアルは「ひとつに絞った方がいい」という事を説明するね。

新米デザイナー
新米デザイナー

お願いします。

 

ピノくん
ピノくん

実はひとつの料理でも、

臨場感はたくさんあるんだ。

 

例えばラーメンの場合、

・麺のモチモチ感
・透き通ったスープ
・盛り付けの美しさ
・アツアツの湯気…

 

新米デザイナー
新米デザイナー

なるほど確かにそうだね。

そして全部おいしそう…。

ピノくん
ピノくん

これら全部のシズルを表現したい気持ちも分かるんだけど、

ピノくん
ピノくん

どれかひとつに絞った方がいいね。

 

動画や雑誌など、スペースに余裕があるならまだしも、チラシやポスターはスペースがありません。

 

ピノくん
ピノくん

たくさんのシズル写真を詰め込むと逆に伝わりづらくなる場合があるんだよ。

 

ラーメンで伝えたいシズルは、麺の太さなのか、スープの透明感なのか、どれかひとつに照準を絞って表現することで、「何を伝えたいか」を明確にすることができます。

 

ピノくん
ピノくん

今はラーメンを例にあげたけど、他の料理のシズルも紹介するね。

 

 

 

ステーキ

出来たてアツアツ感を出すこと、肉の「焼けた部分」と断面の「レアな部分」のコントラストがステーキならではのシズル表現です。

 

上質な霜降り肉は、脂や肉汁のテカり感
赤身肉の場合は、厚みや食べ応え感。

 

ピノくん
ピノくん

肉の特性によってシズル表現を変えることもポイントだよ。

キーワード
・ジュージュー・炎・湯気・厚み・肉汁・弾ける肉汁・鉄板・

 

野菜

野菜の種類によって表現は変わります。

トマトやレタス、ほうれん草などの「葉物野菜」はみずみずしさ。

じゃがいも、かぼちゃ、ゴボウなどの「土物野菜」はゴロゴロ感。

みずみずしさは水滴をつけたり明るい陽射し、ゴロゴロ感は土をつけたり、木箱に入れたりして表現します。

 

ピノくん
ピノくん

それぞれの「獲れたて感」を演出する事がポイントだよ。

キーワード
【葉物野菜】
みずみずしい・獲れたれ・水滴・朝の光
【土物野菜】
ゴロゴロ感・土・収穫・農場・市場

 

 

 

 

うなぎ

夏の疲れを吹き飛ばす「うなぎ」のシズルはふっくら感

もちろん、炭火の熱感や、タレのテカりも重要なんですが、ここ数年の爆発的な値上がりによって、うなぎを食べない家庭も増えています。

 

ピノくん
ピノくん

お値段が高い分、ボリューム感で価値を出すことが大切なんだよ。

キーワード
ふっくら、断面、ごはん、タレ、網、うちわ、炭火、煙

 

 

 

 

 

涼麺

冷やし中華や、冷麺、そうめんといった「冷し麺」は、温かいラーメンやうどんに間違われがちです。

「温かいの?冷たいの?」と勘違いされないように、明確に「冷たいものですよ」と分かるようにしなければいけません。

 

新米デザイナー
新米デザイナー

どうやって冷たい感じを出せばいいの?

ピノくん
ピノくん

料理のみで伝えきれない場合は、背景の色や小物を使って涼しげな雰囲気にするんだよ。

 

透明なガラスの器や水色っぽい背景、氷の入ったお茶を置くなど、夏っぽくすることで、涼しい感じを演出することができます。

キーワード
ガラス、透明感、水色、明るい、すだれ、強めの夏光

 

 


4つの料理を例として挙げましたが、ほかの料理の場合でも、

  1. おいしいそうなシズルを抽出。
  2. 一番推すべきポイントを探す。
ピノくん
ピノくん

この2つを意識することが重要です。

 

 

 

 

コピーでシズルを表現する

ピノくん
ピノくん

シズル表現で、写真と同じくらい重要なのがコピーライティングなんだよ。

新米デザイナー
新米デザイナー

言葉で伝えるってこと?

 

ピノくん
ピノくん

コピーは写真では伝えきれない部分を補ってくれる役割があるんだ。

 

コピーでシズルを伝える時のポイントはただひとつ。

読んだ人の心を動かさなければ意味がない。

 

ピノくん
ピノくん

心を動かすことができないコピーはただの飾りってよく言われるんだ。

ピノくん
ピノくん

写真と同様に消費者の食べたい欲求を刺激するのがコピーに求められるんだ。

 

新米デザイナー
新米デザイナー

ゴールを意識することが大切だったよね。

ピノくん
ピノくん

うん。じゃあどんなコピーが心を動かすのか、詳しく紹介するね。

 

 

食感、擬音のコピー

じゅわ〜、ふんわり、とろ〜り、シャリシャリ

食感を表す擬音は「味の想像」がしやすいので、とても効果的です。

 

ピノくん
ピノくん

タピオカドリンクよりも

「もちもちタピオカドリンク」の方が、味の想像がしやすいよね。

 

音の響きや、リズム感の良さ、また小さい子供にも分かりやすい言葉は、昔から使われる王道のコピー表現ともいえます。

 

 

 

 

地名、技法、ブランドのコピー

「北海道がぎっしり詰まった海の幸弁当」
「バリスタが焙煎!本格コーヒー」

地名や技法そのものに価値がある場合は、堂々と使った方がよいです。

 

ピノくん
ピノくん

北海道という地名だけで、食の魅力が伝わるし、バリスタという単語だけで、本格的な感じがするよね。

 

単語そのものに価値がある場合は強調してあげた方が効果的です。

 

 

雰囲気、環境のコピー

「チキン母さん煮定食」
「こたつで楽しむ、家族だんらん鍋」

環境や雰囲気でシズルを伝えるコピー表現もあります。

家で食べるカップラーメンも、海の家で食べた方がおいしいように、食べる場所や雰囲気でおしさもグッと変わります。

 

ピノくん
ピノくん

母さんって単語は「手作り感」が伝わるし、鍋のこたつは「ほっこり」するよね。

 

クリスマス、お盆などの季節催事で使うことが多い手法です。

 


 

コピーにもいろいろな表現手法がありますが、「一番推したいポイント」を探す事ができれば、伝えたいコピーの手法も見つかりやすくなります。

 

ピノくん
ピノくん

コピーも写真も伝えるべく内容はひとつに絞る。これは一緒なんだよ。

新米デザイナー
新米デザイナー

シズルの事、だいぶ分かってきたよ。

 

 

 

まとめ

ピノくん
ピノくん

シズルのこと、分かったかな?

新米デザイナー
新米デザイナー

うん。シズルの事はなんとなくでしか分かんなかったからね。詳しく知る事ができて良かったよ。

 

今回説明した内容のまとめです。

シズル表現のポイント
・シズルで購買意欲を刺激する
・シズルは五感を刺激させる
・視覚は食べた記憶を呼び戻す
・ひとつのシズルに絞る
・コピーでシズル価値を高める

 

ピノくん
ピノくん

普段から「この料理のシズルはどこだろう?」と探すクセをつける事もおすすめだよ。

 

そうする事によって、「なぜそのシズルが良いと思ったのか」が説明できるようになります。

 

ピノくん
ピノくん

説明できると、デザイナーのスキルアップにもなるんだよ。

料理のシズルを見極め、食欲を刺激する広告をどんどん作っていきましょう!

 

 

 

 

 

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